【お客様】DJ YAS (以下:YAS) / DJ Quietstorm (以下:ロバート)
【司会】森田貴宏 (以下:森田)


森田:さてさて先月からHEAVYSICK ZERO12周年企画として始まったこのZERO TALK LOUNGEでございます。先月の初企画vol.0では、ここHeavysick Zeroを取り仕切る名バーテン「ミホ」さん(笑)にご指名を受け、この「ZERO TALK LOUNGE」の司会をさせて頂くことになりました、Heavysick Zeroと同じく中野ローカル、今年20周年を迎えるスケートショップ「FATBROS」の「森田貴宏」でございます。

本日は皆様をちょっとした中野アンダーグラウンドの小旅行にお連れ致しますので、どうぞ宜しくお願い致します!!(笑)!!

vol.1と題した記念すべき第一回目は!!なんと豪華に!!素ん晴らしいゲストをお招きしておるのです!!

日本のヒップホッププロデューサーとして、あの名曲「証言」のプロデュース、伝説のグループ「LAMP EYE」プロデューサー、そしてここ日本に、ターンテーブリストという言葉を定着させてしまったきっかけでもある音楽集団「ケムリプロダクション」を主宰するDJ YASさん!!と、そのDJ YASさんと共に長い間、日本のアンダーグラウンドヒップホップを「TIGHT」という長寿イベントで共に盛り上げてきたTOKYO MOST MISTERIOUS from「中目黒薬局」、日本語ペラペラ、もちろん英語もペラペラ、だけども稲中卓球部のギャグも理解出来る、異色のアメリカ人ターンテーブリストであり、ミュージックプロデューサーのDJ QUIETSTORMことロバートさんのお二人に今日はお越し頂きました!(笑)
まずは本当に来て下さって、ありがとうございます!記念すべき第1回目のゲストです!!


YAS:お招きありがとうございます。

ロバート:幸いです!!!


森田:とうとう今月の9月22日に中野にて!それこそ「初」の『TIGHT in Heavysick Zero』をやるという事で、、、


YAS:タイミングですね。ご縁です。
もともとFATBROSの萩原さんと森田とも出会ったのが中野だもんね。


森田:そうですね。でも本当に昔のことに感じますね。


YAS:97年に中野に引っ越してきてね。で、99年にはまた地元に戻ったから。


森田:あの当時、最近やけにHIPHOPのヤツ見るな、それもYOU THE ROCKとかっていう有名人なんかをよく見るよ!って中野のローカルの中ではでウワサになってたんですよ。だけど僕なんかは「いや居ないだろ~。さすがに中野にYOU THE ROCKは来ね~だろ!」みたいになってて。(笑)


YAS:そうなんだ?(笑)
当時は俺の家もあったからいろんなヤツが中野に結構来てたからね。


森田:ロバートさんとはTHA BLUE HERB繋がりで麻布十番の事務所にBOSSと一緒に遊びに行ったのが最初でした。
でももうその時点で今と変わらない語学力持ってたのを良く覚えてます。


ロバート:キャバクラのおかげです!!w


~ 一同爆笑 ~



森田:あの僕がYAS君を一方的に知った当時って、ちょうどヒップホップとスケートが特に強く結びついた時代だったんです。ちょうどその前くらいから日本語ラップのCDやレコードを買い始めた時だったと思うんです。YOU THE ROCKさんがやってたラジオ番組(NIGHT FLIGHT)なんかも友達から教えてもらって、
その流れで結局「さんピンCAMP」に行き着くんですよ。


ロバート:「さんピンCAMP」居た?


森田:居た!居た!ロバートさんは居た?


ロバート:俺、「さんピンCAMP」は行ってなくて「鬼だまり」には居た。


YAS:96年の7月に「さんピンCAMP」は開催されたけど、その裏で俺たちは「鬼だまり」というイベントを1年に4回やっててさ、
最終回の96年12月31日は、1800人以上入ったんだよね。


森田:ホント凄い時代っすね。「さんピンCAMP」は僕も会場に居ましたから、あの空気感を今でも覚えていますよ。
あの時のLAMP EYEはヤバかった。キレキレだったっすね。それと話しは変わりますけどやっぱりDJ YASっていえば僕なんかからすると、あのジャパニーズヒップホップ不朽の名作「証言」のビートが大きいのですが。


YAS:95年にLAMP EYE「下克上」でメジャーデビューした時、渋谷のチャートに5位で入ってさ、レーベルも喜んじゃって「次のレコーディングやりなよ」ってなってリリース直後に1時間:4万円のビクターのスタジオを3日間も借りてくれたんだよ。


森田:4万円すか? そりゃまた凄いっすね。


YAS:ね。今考えたら凄いよね。RINOが「雷」をフィーチャーして1曲作ろうって言いながら俺の作ったトラックをそのスタジオでRINOと聞いてて。
そこで選ばれたビートが「証言」のビートだったんだ。


森田:え~そうだったんですか? でもそんな高いスタジオでトラック聞いてただけっていうのもなんか凄いですね。(笑)


YAS:それで2日目の集まりの時に、雷の誰だったけな?DEV LARGEとZEEBRAを誘ったんだよね。
俺はその時までDEV LARGEとZEEBRAとは、あんまり話した事がなかったんだ。


森田:じゃあ、ロバートさんとYASさんの繋がりは?


YAS:ロバートとはDJ KRUSHさん繋がりで知り合ったんだ。


ロバート:実はパードン木村さんがこの業界に入る1人目の僕の友達。まさに”GROUD ZERO”だね。


YAS:そうだそうだ!DJ KRUSHさんがパードン木村さんにMC50のシーケンサーを教わりに行ってたんだよね。
俺は当時KRUSHさんの付き人やってたから。それで車の運転手としてパードン木村さんの家にKRUSHさんと一緒に行った事があるよ。


森田:そもそもロバートさんが日本に来るきっかは何だったんですか?


ロバート:もともと親父の仕事で83年に、俺が中学3年生の時に初めて日本に来て。
それから87年にアメリカに帰って一旦大学に行った。それからブラジルにも2年行って、92年にまた東京に戻ってきたっていう。


森田:じゃあDJ始めたりレコードを買うきっかけは?


ロバート:83年の東京に居た時にハービー・ハンコックとかRun-D.M.Cが出て来て、そこから渋谷センター街のニューヨーク・ニューヨーク(ディスコ)や歌舞伎町のディスコとかに通ってたっていうのが始まりだった。



森田:では「TIGHT」を始めるきっかけっていうのは何だったんですか?


YAS:「TIGHT」は渋谷CAVEで始まったんだけど、俺は94年からCAVEのレギュラーDJ(箱番)をしていて、95年にCAVEが立ち上げたレーベルVortex(ヴォルテックス)より「LAMP EYE」デビューという運びになったんだ。だけど、その年の夏場に大喧嘩しちゃってさ、2年間CAVEには足を運んでなかったんだ。でもそこから和解して、98年から毎週金曜日に「TIGHT」を始めることになったんだ。


森田:ではその「TIGHT」でロバートさんと一緒にやるきっかけになったものは何だったんですか?


YAS:ロバートと俺の久々の再会があって、その時、ロバートの友達のアーティストが日本人とレコーディングしたいということを聞いて、俺がRINOを連れて行って曲を作ったの。でその時に「一緒に何かやらない?」ってロブを俺の方から誘ったのがきっかけだった。


ロバート:そう、そう。その友達のアーティストがミスティック・ジャーニーメン(ザ・リヴビング・レジェンズのメンバー)だった。その2人が自腹で日本に来てて、ネットで連絡があってうちに一晩泊めて欲しいってことになったの最初。でも結局その後6週間、俺の家に居た、、、(笑)


https://www.youtube.com/watch?v=X10ZPROF_ZM
■Mystik Journeymen [Revenge Of The Goldfish (Ft. Rino)]


YAS:結局「TIGHT」はCAVEで1年間しかやらなかったんだけど、翌年の99年から六本木YELLOWに場所を変えたんだ。その時の第1回目にTHA BLUE HERBをゲストに呼んだんだよ。その頃から継続的に続いているモノが「TIGHT」なんだけど、ロブと俺は「TIGHT」やる前までそれほど接点が無かったのに今でも続いているという事はまだまだ答えが先にあるんだろうなぁって思うんだ。


森田:僕から見るとYAS君はロバートさんと一緒に居る時がとても居心地が良さそうに感じます。
DJの人ってどちらかというとその場の空気を大切にするような、聞き上手な人が多いと思うんですよ。案外フロントに立つアーティスト同士ってぶつかっちゃうことが多いじゃないですか。


YAS:俺も思うのは、バンドとかってやりたい事が噛み合なくなってきて解散とかしちゃうけど、HIPHOPはシンプルだから、そういうのを打破出来るジャンルだな~と思う。


ロバート:今晩は一緒に過ごすけど、明日は違う所でやっている。けど、浮気と見なされない(笑)。とても自由だよね。


森田:ある程度「自立している」っていう事ですよね。


YAS:そうそう。「個人の集まり」という所に着目してて「ケムリプロダクション」も「雷」もコンセプトはそこなんだよ。個人の集まりだから集まった時はグループとして動くけど、普段は個々でサバイブする。そうしていかないと誰かにおんぶにだっこになっちゃうでしょ。この世界そんなに甘くないから、みんな個々でやれるようにならなきゃダメだ!っていう所にスタートがあるんだと思う。

ロバートとはそういう関係が最初から出来てたから、普段は違う活動、違うフィールドに居るけど、いざ「TIGHT」やろう!ってなった時だけは即座に集まるというような関係。ミーティングの時も前向きな答えしか出て来ないし、お金が先にたってないから「TIGHT」さえ成立すれば、儲からなくても2人にとってキャリアとなって還元される。だからこそうまく続けていけてるのかな。


森田:今、YAS君とロバートさんってHIPHOPのDJですか?


ロバート:もちろん!

YAS:もちろん!


森田:ですよね。僕は今日それが聞きたかったんです。

ロバート:俺が知ってるHIPHOPのDJとは、レコード屋に行って色んなかっこ良いレコードや一小節を探して「HIPHOPをかける人」ではなく、何かを「HIPHOPとしてかけている人」ってことが重要なんだ。
HOUSEやどんなパーティーで回してたとしても周りの人達から「HIPHOPの人がかけているよ」と言われる事が誇りなんだ。だからこれからもHIPHOPのDJと自信を持って言えるように頑張ります!!

森田:ではズバリ「TIGHT」とはどんなPARTYですか?


YAS:「TIGHT」のコンセプトは【多角的視点からとらえたヒップホップ】なんだよね。

本来HIPHOPとはバンバータにしてもそうなんだけど、住んでる所から作って行くものなんだ。だからDJという視点においても、別にラップ入りのレコードをかけたり、ロービートのビートをかけるだけがHIPHOPでは無くて、自分達でアップデートしてかなきゃ行けないし、過去の事は勉強出来るけど、これからは俺達が作らないといけないから【多角的視点からとらえたヒップホップ】というコンセプトで始めたんだよね。
だから、人によっては「これがHIPHOPなの??」と思う人もいるのかもしれない。まあでもいわゆる「どストレート」なHIPHOP PARTYでは無いかもしれないね。


ロバート:「TIGHT」1年目の時は「インストヒップホップだけで、12インチのB面ばかりかけてるらしいよ~!」と話題になったくらいだよ!!(笑)


YAS:ちょうどHIPHHOPもオーバーグラウンドとアンダーグラウンドのすごく枝分かれの極限の時に始めたっていうのも大きい。当時はHIPHOPだ!HIPHOPだ!言ってるヤツら同士、飽和状態で発展しないように感じた時だったんだ。そこで俺達は異種格闘技じゃないけど、GOMAちゃん(ディジュリドゥ奏者)を呼んだり、矢部さん(矢部直/UFO)を呼んだりしてHIPHOP畑じゃない人を入れてある意味HIP HOPに科学反応が生まれる実験をしてたんだよ。


森田:確かにそういう感じでしたね。それと僕から見て「TIGHT」で衝撃を受けたのがフライヤーのデザインでしたね。得体のしれない煙が渦巻いていて、よく見るとそれが全部で「TIGHT」って書いてある。しかも煙って実は炎よりも温度が高くて、炎よりも危ないっていう、イベントのイメージがとてもよく描かれているように思いました。


ロバート:12年目まではCHICOさんがグラフィティで毎回「TIGHT」って書いてくれてたんだよね。レイアウトは僕がやってたんだけど。




■TIGHT実話&グラフィティ
http://tight-tokyo.com/jitsuwa


森田:いろいろ聞きたいことはまだまだ沢山あるのですが、、、文字数の関係とか、僕がここに遅れて来てしまった関係(本当にゴメンナサイ)などで、今日はこの辺でおひらきになってしまう訳なのですが、、、ですが!!ですが!!どうしてもこれが聞きたい!これが聞けないと始まらない!っていう質問を最後にご用意したのですがよろしいでしょうか?


YAS:どうぞ!

ロバート:どうぞ~!


森田:では最後に僕からとHeavysick Zeroからの共通の質問です!!ズバリ!YAS君、そしてロバートさんのお二人が今までにとんでもなく衝撃を受けた1枚は何でしょうか?


ロバート:EAZY-EのDOPE MAN。あんなにリアルで説得力がある人が言うとね。ホント鳥肌が立ったよ!


https://www.youtube.com/watch?v=Uda7RxWnJIA
■Eazy-E [Dope Man]


YAS:衝撃を受けたのはPublic Enemyの1st ALBUM。


https://www.youtube.com/watch?v=e-Z0aXB_qgA
■PUBLIC ENEMY [YO! BUM RUSH THE SHOW / FULL ALBUM] 1987


森田:イヤッタ~!!(笑)やっぱり!「TIGHT」はヒップホップだ!(笑)ありがとうございます!!
それぞれ凄いのを出してくれました!!(笑)これから家に帰ってもう一回聴いてイベントより一足先に熱くなっときます!!
今日はお二人とも本当にどうもありがとうございました!!


YAS:こちらこそ!

ロバート:こちらこそ!どうもありがとうね~!
当日は中野にてHeavysick Zeroで会いましょう!!


森田:ってな感じでロバートさん、そしてDJ YASさんに衝撃を走らせた至極の1枚!!
「EAZY-EのDOPE MAN」、そして「Public Enemyの1st」の 続きは来たる9月22日(月曜日/秋分の日の前日)PM11:00からのミッドナイトパーティー「TIGHT at heavysick ZERO」にて聞けること間違いナシ!!16年続く「TIGHT」の神髄、皆様どうぞここ中野Heavysick Zeroにてご期待下さいませ!!司会は私、マイキーっじゃなかった、、、中野ローカルスケーター代表「FATBROS」の「森田貴宏」でした!!それでは皆様最後まで読んで頂きましてありがとうございました!!


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TIGHT in 中野heavysick ZERO
feat.ELEMENTS



2014.09.22(MON)
@heavysick ZERO
・OPEN&START/23:00
・DOOR/2500YEN(1D)
・W.F & 24時まで/2000YEN(1D)

::::: B1F FLOOR :::::
DJ YAS & DJ QUIETSTORM
★OPEN-CLOSE SET★


::::: B2F ELEMENTS FLOOR :::::
GUEST:
DJ MAS aka SENJU-FRESH! (EDMATIC)
DJ FUJI (SOUL FLOAT / Novel Attraction Records)

DJ:
BOZMORI (A.B.P/JAP$TA)
COUTA (BEST PITCH RECORDS)
DIG-IT (MEATERS)
久美子 (黒妻)

FOOD:
_yA_yO_I

PHOTO:
KEEE!

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DJ YAS

95年『ランプアイ』のDJ兼トラックメイカーとしてデビュー。またラッパー集団『雷』の一員でもあり、96年には金字塔『証言』をプロデュースし認知される。同時期にDJ集団『ケムリプロダクション~以下KP』を提唱/主宰としてもライブ活動を重ねる。00年ソロ活動開始に1stアルバム『ライト』EL DA SENSEIとRINOをフューチャーしたシングル『ACROSS THE GLOBE』を発表。
その間も多くのジャパニーズヒップホップ作品へトラック提供している。02年に伝説のスケータでもあるトミーゲレロとの共作ミニアルバム『ANGLER FISH』発表。雷、RINO等々のアルバム制作にも関わったのち、05年には2ndアルバム『SMOKING GUN』発表。KPとしてディズニー企画のブレイクビーツアルバム制作を中核的に携わった。
09年にはRINO&DJ YAS名義でアルバム『LAMPEYE FLAVA』を発表。また自らのレーベル『KP Records』から自身名義のブレイクビーツ集や著名DJ陣が織り成すMIX CDシリーズ『TIGHT』を発表している。。近年はアナログプレイに再び主眼を置き、精力的にDJをしている。近日、新作7インチレコード『Recognize / Mikoto』リリース。
98年、渋谷CAVEからDJ QUIETSTORMと共に開始したレギュラーパーティー『TIGHT』は昨年15周年全国ツアーを15カ所敢行。今年も都内各所で行っている。


DJ Quietstorm (中目薬局) djquietstorm.com

東京は中目黒を拠点にヒップホップ、ジャズ、ファンク、レゲエ、ダブ、ハウス、ドラムンベース、ダブステップ、ジューク、フットワーク など音の琴線を独自の技法を持って紡ぎだし、これまで誰も成し得ることの無かった斬新かつオリジナルなミックスと卓越した技術で音楽に対する強い愛情を 日本各地のクラブで具現化し続けている。


森田貴宏 FESN www.fareastskatenetwork.com/

東京都杉並区出身。’95年ビデオプロダクション『FESN』を設立。’97にはクロージングブランド『LIBE BRAND UNIVS.』を自身の活動拠点である「中野」に設立。
現在はオンラインTV番組『FESN.TV』で番組のパソナリティを務めるなど、その活動は多岐に 渡る。


PHOTO BY HAGIWARA (FATBROS)
[FATBROS] http://www.fatbros.net/

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